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欧州連合経済・財政委員会のEUソブリン債市場小委員会は、2014年5月15日以下のコミュニケを発表しました。

経済・財政委員会
EUソブリン債市場小委員会

ESDM – プレスコミュニケ
ブラッセル、2014年5月15日

 

欧州連合加盟国28カ国は、国債の流通市場における相対取引の基準払込期日調和化を支持し、2014年10月6日よりD+2とすることを決定しました。

欧州議会が4月15日に採択した「欧州連合における有価証券決済と集中保管機関に関する規則」(CSDR) には、欧州の証券取引プラットフォームにおける売買の決済を取引日から2営業日後(T+2)とするとの規定があります。取引プラットフォームの大半は2014年10月6日よりD+2を実施すると確認しました。

CSDRと取引プラットフォームの決定を受けて、28加盟国の国債庁と欧州委員会、欧州安定化メカミズムESM 、欧州金融安定化基金EFSFは、国債の流通市場における相対取引の基準払込期日をD+2(1)に調和化することを支持し、2014年10月6日より実施すると合意しました。

流通市場間における慣行の調和強化は取引の非効率性と越境取引に係るリスクも緩和するものでありましょう。これまでと同様に、D+2の標準期間以外の期日を相対取引二者間で合意することも可能です。

発行市場については、加盟国・EMS・FESFは可能な限り、T+2を超えない決済サイクルに合わせて国債公募入札の払込日の調和化を進めることを目標とします。加盟国は実施予定日をトップページに掲載します。小委員会のサイトもその情報を掲載すべくアップデートされます。

(1) 注:英国・ドイツ等、払込日がd+2以下の国では適用されない。