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概要
最良の条件で借入れるため、政府は国債を簡素化・標準化し、フランス国債市場が市場参加者に高い流動性を保証し、いつでも債券の現金化あるいはその逆を遅延なく妥当なコストですることを可能にしました。フランス内外の投資家のフランス国債市場へのアクセスは容易となり、政府も幅広く奥行きの深い市場を得ることとなりました。2013年以来フランス政府の債務構成は合理化され、標準化された2つのカテゴリー、OATとBTFのみで構成されます。いずれも額面は1ユーロで、発行時の償還期限で区別されます。
OAT(統合型長期国債)は政府の中長期借款の主要手段となっています。OATは2年から50年償還で発行されます。OATは満期償還の固定利付債ですが、元本が物価指数に連動する国債(OATi, OAT€i) も発行されます。満期8年以上のOAT長期債の公募入札は毎月第一木曜日に実施されます。満期が2年から8年未満の中期債と物価指数連動債 (OATi, OAT€i) の公募入札発行は毎月第三木曜日に実施されます。
BTF(固定利付割引国庫証券)は国の短期資金調達手段です。歳入と歳出の時期のずれと国債償還需要に起因する年内の政府手持ち資金需要をまかなうためのものです。満期1年以内で発行されます。毎週月曜日に公募入札で発行されますが、そのカレンダーは3ヶ月毎に公表され、入札に付される債券の償還期限が予告されます。毎週3ヶ月物が1銘柄発行され、加えて6ヵ月物か1年物が発行されることもあります。短期資金需要が認められるときには、カレンダー外で4週間から7週間のBTFが発行されることもあります。
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国債データシート
BTF発行残高の詳細(仏語・英語のみ)