目標:質が一定で、且つ異常発生を最小限に抑えるリスク管理レベルを確保する。
内部管理とリスク管理は、市場性債務、手持ち資金、デリバティブの管理オペレーションにおいても、第三者の代理で行うオペレーションにおいても、市場の基準に適うレベルでなければなりません。リスク管理の組織と実施は、国債業務、手持ち資金業務遂行を混乱させかねない機能不全や異常の迅速な探知、対策・予防、そのインパクトの測定を可能にしなければなりません。これらの管理の範囲はフランス国債庁が実施するオペレーションの多様化と、取引先の国際化に伴う支払い経路の多様化をも網羅する必要があります。この目標達成を測定するための一連の指標が開発されました。
フランス国債庁が導入した管理体制の質に関する指標
- 第1指標:この指標はフランス国債庁の内部規則に照らして異常・違反行為(リスク限界、資格付与・委任手続、コントロール)の数を数えます。
- 第2指標:フランス国債庁の業務手続きがその業務と関連するリスクに適合するかを調べたオーディットに基づいて外部監査人(2016年度はKPMG事務所)が評価点をつけるものです。銀行セクターの企業内部監査に関する2014年11月3日の政令が、2015年度からフランス国債庁に適用される基準文書となっています。
国債オペレーションと手持ち資金管理オペレーション実施における異常に関する指標
- 第1指標:フランス銀行に開設された国庫口座残高を悪化する異常の数。
- 第2指標:フランス銀行に開設された国庫口座残高を悪化させない、ないしは良くする異常の数。
- 第3指標:オペレーション管理に利用されるシステムに起因する異常で、適合性に関する異常、その他内部手続・手順無視等、様々な性格の異常。