外部評価

パフォーマンス指標

フランス国債庁は、金融セクター企業の内部管理に適用される「金融セクター企業内部管理に関する2014年11月3日の政令」が規定する義務を、適用可能な範囲内で遵守すると決めました。またフランス国債庁に課された法的枠組みは、こうして実施されたプルデンシャル措置についてのオーディット報告書を毎年国会に提出することを国債庁に義務付けています。

これらは全て、市場取引と資金管理オペレーションから生じるあらゆるタイプのリスクを常時分析し管理する手段を国債庁が確保することを可能にします。

近年の業務実行においては、外部の専門事務所にエキスパートとしての知見を求めるに至りました。年次予算法案審議に当たって国会に提出されるパフォーマンス指標(p71を参照)に従い、専門事務所は内部コントロール手段の質を5つの観点から評価します(p71、第2指標を参照)。

  • オペレーションと内部手続の管理システム
  • 経理と情報処理の組織
  • リスク・実績の測定システム
  • リスク監視管理システム
  • ドキュメンテーション情報システム

評価は1から4までの評価点をつけて行われます。

  • 評価点1:国債庁のオペレーションから生じると同定されたリスクは既存の措置で十分にカバーできる
  • 評価点2:同定されたリスクをカバーするために既存の措置を補完する必要がある
  • 評価点3:評価点3:既存の措置にはかなりの弱点があり、同定されたリスクをカバーするためには遅滞なく是正措置を取ることが必要
  • 評価点4:国債庁の取引から生じた特定リスクは既存の規定ではカバーされない

 

コントロールシステムの質

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データ出自:外部オーディット、フランス国債庁

手法について

異常の数あるいは総体的枠組違反



このサブ指標は以下の3カテゴリーに類別された異常の定質定量的評価を可能にします。

  • 資格付与・委任権に関する手続の無視
  • リスク限界超過
  • オペレーション実施方式無視

これはフランス国債庁の組織の質と制約遵守度を内部で測定するものです。 さらに、国債と資金管理業務の良好な遂行を混乱させかねない機能障害や異常を迅速に検出するために、フランス国債庁の業務実施における異常の数を測定するサブ指標セットがあります。2017年度に検知された異常はいずれも政府の財務継続性に影響するものではありませんでした。

 

国債オペレーションと資金管理オペレーション実施における異常に関する指標

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出自:フランス国債庁

手法について

この指標は、債務オペレーションと資金管理オペレーションの毎日の実施においての異常を把握するものです。

異常認識は近年大幅に改善されており、知識の増加は管理の強化と使用するリスク指標の正確性の向上によるものです。

こうした改善の結果、オペレーションの質を改善する取組みを内的・外的に強化することができました。